③健康診断の数値が少しずつ悪くなる理由ー内臓脂肪と慢性炎症
前回のコラムでは、
NHKの「トリセツショー」で紹介されていたように
健康診断の数値は
血管の状態を表すサインであることをお話ししました。
血圧、血糖値、中性脂肪、コレステロールなど、
健康診断の項目は一見バラバラに見えます。
しかし実は多くの場合、
それらの数値の背景には
共通する原因
があると言われています。
その一つが
内臓脂肪
です。
― BMIと腹囲が重要な理由 ―内臓脂肪とは?
健康診断でよく目にする
BMIや腹囲(ウエスト)。
「ちょっと大きいだけだから大丈夫」と思っていませんか?
実は、ここが全ての元凶の始まりと言っても過言ではありません。
脂肪には大きく分けて
-
皮下脂肪(皮膚の下につく脂肪)
-
内臓脂肪(内臓の周りにつく脂肪)
の2種類があります。
このうち健康診断の数値と深く関係しているのが
内臓脂肪です。
内臓脂肪が増えると
-
血糖値が上がりやすい
-
中性脂肪が上がりやすい
-
血圧が上がりやすい
などの変化が起こりやすくなります。
そのため健康診断では
複数の項目が
少しずつ悪くなる
ということが起こります。
いわゆる
「ちょい悪」
の状態です。
内臓脂肪の正体
内臓脂肪は
脂肪細胞が集まってできた「脂肪組織」です。
脂肪組織の中には
-
脂肪細胞(主役)
-
血管
-
免疫細胞(マクロファージなど)
-
線維組織
などが存在しています。
つまり単なる脂の塊ではなく、
生きた細胞の集まりの臓器のようなものです。
最近の医学では脂肪組織は
「内分泌臓器」
とも言われています。
内臓脂肪は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、
体の中でさまざまな物質を作ることが知られています。
その中には
炎症に関係する物質
も含まれています。
そのため内臓脂肪が増えると、
体の中で
弱い炎症が長く続く状態
になることがあります。
この状態を
慢性炎症
と呼びます。
体の中で起きる「慢性炎症」
食事で
・糖質
・脂質
を摂り過ぎると、脂肪細胞は脂を蓄え続けます。
すると脂肪細胞は
パンパンに膨れ上がる状態
になります。
脂が余り取り込め切れないと
脂肪細胞はそれを
「細菌などの敵が来た」
と勘違いしてしまいます。
すると脂肪細胞は
「敵がいるぞ!」
という信号物質を出します。
これが
炎症を起こす物質、炎症性サイトカインです。
慢性炎症が引き起こす病気
この炎症が続くと、
・血圧が上がりやすくなる
・血糖値のコントロールが悪くなる
・尿酸値が上がる
など、様々な異常につながります。
そして
・糖尿病
・高血圧
・脂質異常症
・動脈硬化
・心筋梗塞
・脳梗塞
といった病気の土台になっていきます。
すべての始まりは「内臓脂肪」
研究では、
健康へのダメージの流れをさかのぼると
最初にあるのは
BMIの上昇
つまり
内臓脂肪の増加
であることがわかっています。
そのため健康診断では
BMI
(体重と身長から計算する肥満指標)
そして
腹囲(ウエスト)
がとても重要視されています。
特に腹囲は
内臓脂肪の量を反映しやすい指標です。
目安は
男性 85cm以上
女性 90cm以上
です。
この数値を超えると
内臓脂肪型肥満(メタボ)の可能性が高くなります。
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